言葉を話せない赤ちゃんにとって泣くことは唯一のコミュニケーション。でも昼夜ずっと泣き続けられると、他の家事も手につかないし、精神的にも体力的にも限界になっちゃいますよね。赤ちゃんが泣くと、つい泣き止ませることに必死になってしまいがちですが、うまく泣き止ませるには、まず赤ちゃんが泣いている理由を理解してあげることが重要です。
赤ちゃんの月齢によって、泣く理由や効果的な泣き止ませる方法が違うのはご存じでしょうか? おすすめの動画もご紹介しますので、是非試してみてください。
・0ヶ月~3ヶ月頃の赤ちゃん
<泣く理由>
この時期の赤ちゃんは感情が未発達なため、泣く理由は、空腹・オムツを替えて欲しい・ゲップをしたい・お腹が張って苦しい・室温など、生理的現象や環境に対する不快感によるものばかりです。
<泣き止ませ対処方法>
まずは不快感の原因となっているものを取り除いてあげましょう。
お腹は空いていない、オムツも綺麗、温度も適温なのに泣いているというときは、ゲップがしたいか、お腹が張って苦しいのかもしれません。
ゲップをさせる時の体勢にするか、首が据わっていれば縦抱きにして、軽く背中をとんとんしてあげると泣き止むことがあります。また、お腹が張って苦しい場合は、
お腹をやさしくマッサージしてあげたり、赤ちゃんの足を曲げ伸ばしして動かしてあげたりすると、機嫌が直ります。
<おすすめ動画>
まだ視界がぼんやりしているため、赤ちゃん自身に動画を見せても、泣き止み効果は得られません。聴覚はしっかりしているので、聞き慣れない音にびっくりして、一瞬泣き止むということはあります。でも、どうせ聞かせるのであれば、動画の音よりも、赤ちゃんにとっては大好きなママの歌声の方が効果ありです。
そこで今回は、赤ちゃんに見せる動画ではなく、お腹が張っている時のマッサージ効果やママの歌声によるリラックス効果も期待できる、手遊び歌の動画をご紹介します。生後2ヶ月くらいからの赤ちゃんにおすすめです。是非、試してみてくださいね。
ベビモ2011年4月号 手遊び歌「ぞうきんの歌」【主婦の友社】 – YouTube
・4ヶ月~7ヶ月頃の赤ちゃん
<泣く理由>
この時期の赤ちゃんは少しずつ感情表現が豊かになり、「ママに甘えたい」など、ある程度自分の意思で泣くことが出来るようになります。黄昏れ泣きなど、ある一定の時間に、「特に理由は思い当たらないけど泣く」というのもこの時期の赤ちゃんに多いです。
<泣き止ませ対処方法>
生理的現象や環境による不快感を取り除いてあげた上で、特に理由を思い当たらない場合は、ママに甘えたくて泣いているのかもしれません。まずは赤ちゃんの気持ちを受け止めて抱っこしてあげてから、気分転換をさせてあげましょう。少しの間、外に出るのもいいですし、姿見や洗面所の鏡など、大きな鏡の前で赤ちゃんを鏡に近づけたり離したりすると、好奇心を刺激されてご機嫌になります。鏡を使った「いないいないばあ」も効果的。歌や手遊び、ダイナミックに踊って見せるのもよいでしょう。
<おすすめ動画>
ベビー用紙おむつ「ムーニー」でおなじみのユニ・チャーム株式会社が制作した、定位反応(赤ちゃんや子どもが「これは何だろう?」「どうなるんだろう?」と興味を示して反応をしめす現象)を利用した歌“ムーニーあやし歌”は赤ちゃんのぐずり泣きに効果があることで有名です。3~17か月の乳幼児の96.4%に泣きやむ等の効果が見られたそうです。
・8ヶ月以降の赤ちゃん
<泣く理由>
赤ちゃんに自我が芽生え始めますが、まだ言葉で伝えられないので、自分の欲求を訴えるために泣くことがあります。人見知りや場所見知り、後追いも激しくなり、夜泣きをする赤ちゃんもいます。
ちなみに夜泣きは、日中の興奮や、睡眠サイクルが確立してない、寝入ったときと夜中に目が覚めたときの環境が違って戸惑って泣く(主に寝かしつけの時に添い乳や抱っこをしているママに多いようです)など、色々な原因が考えられます。
<泣き止ませ対処方法>
「○○したかったのね」など、まずは赤ちゃんの欲求を理解し、気持ちを代弁してあげましょう。欲求を満たしてあげても泣いている場合は、動く物や初めて見る物に興味をもつ時期なので、窓の外にある動くものなどを見せて気分転換させてもよいでしょう。パパやママの「いないいないばあ」を喜ぶ時期なので、わざと大げさな表情やオーバーな動作ですると、さらに効果が見込まれます。
後追いや人見知り、場所見知りについては一過性の物なので、いずれ成長とともに落ち着きます。今はママの愛情をとても必要としている時期なので、抱き癖がつくなどは気にせず、泣いたら抱っこして安心させてあげましょう。
夜泣きについてはちょっと大変ですが、生活リズムを整えることと、添い乳や抱っこでの寝かしつけをやめるなど、生活習慣の見直しをすることで改善できます。
<おすすめ動画>
ロッテから発売されたソフトキャンディーのプロモーションムービーも、赤ちゃんの定位反応を利用しています。世のママ達を悩ませている子どものぐずり泣きに効果があるように意図して制作された動画で、こちらも実験で3歳未満の96.2%の乳幼児が泣き止んだそうです。
さいごに
1歳未満の赤ちゃんの成長には、かなり個人差があるので、ここでご紹介した月齢はあくまでだいたいの目安と考えてください。
赤ちゃんの泣く理由を理解し、解消してあげることで、赤ちゃんとママの絆がいっそう深まっていきます。今はママにとって一番つらい時期かもしれないですが、今回ご紹介した内容が少しでもお役に立つと幸いです。