一つの器で色んな種類の草花が楽しめる寄せ植え、とても華やかで人気ですよね。特にプランターの寄せ植えは、庭に植えるよりもスペースを取らず、手入れも比較的簡単なので、初心者にもおすすめです。これからプランターの寄せ植えを始めたいという方に、必要な道具や花の選び方、手入れのコツなどをご紹介します。
これだけは揃えておきたい!寄せ植えに必要な道具と選び方
①箱形コンテナ(プランターなど)
大きな丸い形の鉢は、360度全方向から見て綺麗なデザインの寄せ植えを作るのに適していますが、かなり難易度が高いです。出来ればプランターなど壁に沿って置ける箱形のコンテナを用意しましょう。
プランターといっても、レリーフデザインや枕木のようなデザインなど、オシャレなデザインのものもたくさんあります。好きなものを選びましょう。
どうしても鉢がいいという方は、初心者であれば8~10号鉢くらいの大きさがオススメです。素材は通気性や水はけのよい素焼き鉢がおすすめです。植物がよく育ちますよ。
②土
初心者の方は「培養土」が失敗しなくてよいでしょう。ほぼどんな草花にも合うように作られています。ただし極端に安価な土は粗悪な品質の場合もあるので気をつけましょう。
③肥料
「培養土」は肥料がブレンドされているので、主に追肥用として粒状の緩効性肥料や液肥など。
④鉢底石&鉢底ネット
プランターの場合、鉢底石は不要です。
⑤シャベル・スコップ
地方やメーカーによって呼び方が異なりますが、手に持って使う小型のタイプの方です。
⑥はさみ
⑦ジョウロ
初心者にもおすすめの寄せ植え方法
◎花の選び方
初めての方は、ポリポットに入った花の苗から好きなものを選んでみましょう。同じ属や科の花で揃えるか、同じ種類の花を色違いで選ぶと失敗しないです。
植物が好む土には、湿地や乾燥、酸性やアルカリ性などの違いがあり、あまりに違う環境を好むもの同士を一緒に寄せ植えしてしまうと、枯れてしまいます。それに、栽培方法が近い植物を組み合わせたほうが、日頃のお手入れも簡単になるので、より育てやすくなります。それぞれの花の性質などがよくわからない場合は、寄せ植えを置く環境を考えて、お店の人に確認しましょう。
寄せ植えをきれいに見せるためには、花の色の選び方も大事です。選ぶ花は3色以内にしましょう。同系色でグラデーションにしてもよいですし、パステルカラーの花ばかりを選んでも素敵ですね。
後でイメージと違ったなんてことにならないように、実際に寄せ植えしたいイメージに合わせてポリポットの苗を買い物かごの中などで並べてみるとよいですよ。
◎カラーリーフを取り入れてみよう
カラーリーフとは、特徴のある葉っぱを鑑賞して楽しむ植物のことです。主役の花を引き立て、隙間を埋めてくれるため、よりおしゃれなデザイン性の高い寄せ植えを作れます。
寄せ植えの手順と手入れのコツ
◎苗の植え付け
1.鉢底ネットを入れ、(植木鉢の場合は鉢底石を入れてから)培養土を入れます。この時点では、やや少なめに入れておきます。
2.ポリポットごと苗を入れてみて、レイアウトを確認します。これから育つことを頭に入れて、苗同士の間隔はなるべく空けるようにしましょう。寄せ植えの植え付け時は少し寂しいくらいの方が、成長するととても綺麗にみえるようになります。
3.苗を傷めないようにそっと根元を持ち、ポリポットを逆さにしながら取り出します。根っこがぐるぐると伸びて固まっている場合は水を加えて優しくほぐし、培養土になじませます。
4.他の植物より株の高さが低くなってしまうものは、底に培養土を足し、同じ高さになるように調整します。また、苗と苗の間に隙間ができないように、培養土を入れましょう。
5.植えつけ後は、鉢底から水が流れ出るまで、たっぷりと水をやります。このとき花が咲いている場合は、花に直接水がかからないように気をつけましょう。
◎長く楽しむための手入れのこつ
・水やり
土が乾いていたら、たっぷりと水をあげます。このときも花や葉っぱにかからないように、根元にやさしくあげます。時間帯はなるべく午前中の早い時間帯がおすすめです。(一日2回あげる場合は朝と夕方)
・花がら摘み
咲き終えた花や枯れた葉などはこまめに摘みます。そうするとまた次の花が元気に咲きます。花がらを放置しておくと、株が弱る原因や病気にかかりやすくなるので要注意です。
・切り戻し
暑さで元気をなくしたり、成長して茎が伸びすぎてバランスが崩れたりしたときには切り戻しを行います。株の3分の1までを限度に、全体を脇芽の上でカットします。ちゃんと光合成が出来るように、残す株には葉をつけたままにしてあげましょう。また、切り戻しをした後は水でうすめた液肥を与えてあげると、新芽の成長を促します。
・追肥
植え付け直後~2週間くらいは追肥しないように注意してください。植えてから2週間後から、7~10日に1回、液肥を水にうすめて株元に与えます。こうすることで、花つきをよくし、丈夫で健全な植物に育てることができます。
さいごに
寄せ植えは植えた時が完成ではありません。少しずつ成長したり、花が咲いたりと、日々変化していきます。長く楽しむためにも、毎日愛情をこめて世話をしてあげてくださいね。