赤ちゃんの平熱は何度ぐらい?
赤ちゃんを抱っこしていたり一緒に寝ていたりすると、ポカポカと暖かいなあと感じることがありませんか?赤ちゃんの平熱は一般的には約36度から37.5度ぐらいで、大人よりも若干高めになります。そのため赤ちゃんの近くにいると暖かいと感じたり、赤ちゃんを触ると熱く感じたりするのです。
そのことを知らずに赤ちゃんの熱を測り、少し熱がある!と慌ててしまうママもいるようです。大人にとっては微熱と感じられるような温度でも、赤ちゃんにとっては平熱であることが多く、元気で機嫌が良いようであれば心配いりません。
ただ、赤ちゃんによって個人差があり、37.5度で体調を崩している場合もあります。そのような時に見分けが付くように普段から時々、赤ちゃんの熱を測ってみて、自分の子の平熱が何度ぐらいなのかを知っておくようにしましょう。
上手な測り方
大人と違って赤ちゃんは動きまわってしまうことなどがあり、熱を測るのもなかなか大変です。予防接種や健康診断など、お家以外の場所で熱を測る場面も多くあります。赤ちゃんの熱を上手に測るコツを覚えて、正しい方法で測れるようになっておきましょう。
従来の脇の下で測るタイプの体温計の場合、赤ちゃんの脇のくぼみの真ん中あたりに機器の先をあてます。赤ちゃんの上半身に対して30度ぐらいの角度になるように機器を固定させて脇を閉じましょう。赤ちゃんに向こうを向かせて、後ろから抱きかかえるようにすると、上手に固定させることができます。
脇が難しいときには首で測ってもいいでしょう。あごと耳たぶの中間あたりに機器を挟んで測ります。最近は、耳で体温を測ることができる機器も出ています。このタイプの機器は計測時間が短めなので、赤ちゃんにストレスを与えずに簡単に測ることができます。
顔を横に向けて耳を上に向け、頭が動かないようにして、耳に機器をそっと差し込んで測りましょう。測定部分が短めに作ってあるので、奥まで差し込んでも鼓膜を傷つける心配はありません。しっかりと耳の奥まで入れるようにしましょう。
熱が高い場合、低い場合
赤ちゃんの熱を測った時にいつもよりも高めになっていた場合、もしかすると体調を崩しているのかもしれません。赤ちゃんは比較的体温が上がりやすいものですが、高めの熱があって更に元気がない、食欲がないというようないつもと違う様子が見られたら、早めに小児科を受診しましょう。
もしも平熱であっても様子がおかしい場合には診察を受けることが必要です。反対に赤ちゃんの熱が低いこともあります。いつもは37度前後の赤ちゃんが突然35度台と低い場合、低体温が疑われます。
室温が低い、汗をかいた後そのままにしておく、冷たい飲み物をたくさん飲むなど、赤ちゃんの低体温には様々な原因があります。扇風機の風が直接あたるだけでも熱が下がってしまうことがあります。汗をかいた衣類や濡れたオムツは、こまめに替えてあげるようにし、寝かせる場所は風があたらないところにしましょう。
春先や秋口は、昼間は暑くても夜になって急に冷えることもあります。布団を1枚多めに用意しておくといいですね。もしも低体温に気づいたら、できるだけ暖かい状態にして、すぐに小児科に相談をしましょう。
気をつけてあげたいこと
赤ちゃんは大人と違って温度の調節をする機能の働きが未熟で、調節が上手にできません。身体が小さい赤ちゃんは、いる場所や環境の温度の影響を直接受けやすいので、パパやママが注意してあげる必要があります。
特に気をつけたいのは、真夏のベビーカーや車の中です。ベビーカーは地面に近い位置にあるため、地面の照り返しを受けてとても温度が高い状態になります。高い位置にいる大人はなかなか気づきにくく、赤ちゃんがとても暑い思いをしていることも少なくありません。真夏にベビーカーで外出する際には、長時間、屋外で過ごすことは避けるようにしましょう。
また、車の中で赤ちゃんが座るチャイルドシートは熱がこもりやすいという性質があります。車内にエアコンを効かせていても、窓からの直射日光とチャイルドシートで、かなり赤ちゃんの熱も高くなってしまいます。水分補給をしたり、定期的に休憩してシートから下ろしてあげたりするようにしましょう。
また、激しく泣いた後や興奮した時などにも、赤ちゃんの熱は一時的に上がることがあります。熱を測ったときに少し高いなと感じた場合、まずは落ち着かせて、しばらく経ってからもう一度計り直してみましょう。
赤ちゃんのお腹や背中をさわって、汗をかいていたら暑がっている、冷たかったら寒がっているというのがひとつの目安になります。一般的に赤ちゃんがハイハイをし始める生後8カ月頃には、体温調節も少しずつできるようになってくると言われています。
ただ、2歳になるまではまだまだ機能が未熟なので、一緒にいる大人が気を配ってあげるようにしましょう。