赤ちゃんが生まれてから成長するまでどんな行事がある?生後7日~七五三までの行事まとめ!

七五三

今回は赤ちゃんが生まれてから七五三を迎えるまでの行事を詳しく紹介していきます。行事それぞれに意味が込められていたり歴史があったり、知っておくだけでお子さんの行事をもっと大事にできると思います。ぜひ参考にしてください。

【生後~1歳までの行事】

お七夜

お七夜は生まれた日から数えて7日後に行うもので、正式に名前を決める行事です。

まだ医療が整っていなかった昔に生まれてすぐに命をなくす子供が多く、7日間生きることが出来れば大丈夫だろうという願いから7日目に正式に命名する行事が生まれました。

名づけと一緒に、赤ちゃんの枕元に尾頭つきの鯛を御膳に用意し、まだ柔らかい頭が早く固くなりますようにと願いを込めた石を乗せて祈ります。

お宮参り

お宮参りは生後28日~30日を目安に行います。

男の子だったら生後32日、女の子だったら生後33日に行う場合が多く、生まれた赤ちゃんが地域の神様・氏神様の氏子となり、災いから身を守ってもらえるように神社でお祓いを受けます。

お祓いは大きな神社にいくのではなく、氏神様がいる地元の神社でお祓い、お参りするのが正式なお宮参りです。

しかし、お宮参りを迎える時期の気温が激しい真夏や真冬の場合は時期をずらす人も多くいるので、赤ちゃんの体調を最優先にしてあげてください。

お食い初め(百日祝い)

写真スタジオではお宮参りの写真と一緒に百日祝いの写真を撮ることも多いですね。
お食い初めは生まれてから100日目に行うもので、大人とおなじものを初めて口にする成長の節目をお祝いする行事です。

お食い初めには「ご飯をしっかり食べて、元気に健やかに育ってね」という願いが込められています。この日は専用のお箸やお茶碗を用意してあげて、お子さんも今日は大人の仲間入りをして食事を楽しみます。

初誕生

初誕生は生まれて初めて迎える誕生日の行事です。

この日は餅をついて親族などが集まってお子さんの初誕生をお祝いします。餅をつくのは、歩き始めた子供につきやすいと言われる邪霊を追い払うための意味が込められています。

さらに「一生食べるものに困らないように」と子供に一升餅を背負わせ歩かせます。リュックなどで背負いやすいように準備したり、子供が歩きやすいように小分けに用意したりと様々な工夫もできますよ。背負わせた一升餅は切り分けて、用意した小さな紅白餅と一緒にお祝いにきてくれた親族や近所の方に配ります。

初誕生日では子供の将来を占う「物占い」も行います。そろばんや絵本、サッカーボールやお財布などたくさん並べてお子さんがどれを選ぶのか占うのが「物占い」です。

写真スタジオではハーフバースデーをお祝いするのも主流になりつつあります。お宮参りを撮った写真スタジオから葉書が届くこともあるので、よかったらハーフバースデーもお祝いしてあげてください。

【初節句と初正月】

初正月

お子さんの初めてのお正月をお祝いする行事が「初正月」です。

男の子には破魔弓、女の子には羽子板を母方の祖父母や近親者が初正月のお祝いに贈ります。破魔弓と羽子板を贈るのは、この2つに魔除けの意味と子孫繁栄の祈りが込められているからです。

初正月は初めて迎えたお正月をお祝いする行事でもありますが、大事な後取りでもあるお子さんが初正月を迎えたという父方の繁栄(子孫繁栄)を祝う行事でもあるのです。

初節句(女の子)

初節句は女の子が初めて迎える3月3日を祝う行事で、桃の節句とも呼ばれています。

お祝いに母方の祖父母や親族が雛人形を贈るのは、お子さんの身代わりとなり災いや病気から守ってくれると言われているからです。

お雛様を出すタイミングは一般的に節分を終えた2月上旬からで、しまうのは3月3日を過ぎてすぐといわれています。3月3日が過ぎても出したままにしておくとお嫁にいくのが遅れるというのが昔から言われる言い伝えですが、地域によっては旧暦にお祝いする場合もあります。

その場合は4月3日が初節句(桃の節句)となるので、地域に合わせたものでお祝いしてあげてください。わたしの地域も4月3日が桃の節句でした。

初節句(男の子)

初節句は男の子が初めて迎える5月5日をお祝いする行事で、「端午の節句」や「菖蒲の節句」とも呼ばれ、菖蒲の強い香りで厄を祓い無病息災を願いました。

武士の時代は菖蒲が尚武とおなじ意味を持つとし、武士の繁栄の願いを込めて菖蒲で兜を作ったそうです。江戸時代になると「兜」や「鎧」や「武者人形」を飾ったり、家紋や武士の絵が描かれたこいのぼりを立てて子供の成長と出世を願ったそうです。

【七五三】

七五三は氏神様や地域の方から1人の人間として成長を認めてもらうと同時に、氏神様から大切な時期を守ってもらうための行事です。

男の子は3歳と5歳に、女の子は3歳と7歳に晴れ着を着て氏神様にお参りします。

七五三は古くからある行事で、公家や武家社会ではそれぞれのしきたりが細かくあったそうですが、江戸時代では段階ごとに成長を祝う通過儀礼のようになり広く浸透しました。

なので、七五三には通過儀礼があり、3歳は男女の区別なく剃っていた髪を伸ばし始める通過儀礼、5歳は無事に成長した祝いと今後の健やかな成長を願い、初めての袴を着てお参りする通過儀礼、7歳は無事に7歳まで生きられた感謝と今後の健やかな成長を願い晴れ着で参拝する通過儀礼です。

医療が整っていない昔は女の子が7歳を迎える前に亡くなることも多く、7歳は最初の厄年でもあるので、ここまで無事に成長できたことをお祝いする意味が込められているのです。

【まとめ】

以上、赤ちゃんが生まれてから迎える行事の紹介でした。
わたしも1歳の誕生日に一升餅を背負って3歩あるいたそうです。今でも食に困ることなくすくすく元気に成長しました。子供のこれからの成長と願いをこめたゲン担ぎにもなるので、大人も一緒に楽しんで祝ってくれたら嬉しいです。

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