どうしたらいい?いつ治るの?
赤ちゃんの奇声と対処方法

奇声

初めての育児は分からないことだらけなので、突然始まった赤ちゃんの奇声に、ビックリされたパパやママも多いのではないでしょうか。いつまで続くのか、赤ちゃんが奇声を発しているときはどうすればよいのか、悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。

赤ちゃんの奇声には、月齢によって様々な原因があります。今回は、赤ちゃんの奇声が始まる時期や原因、対処法などをご紹介します。

赤ちゃんの奇声は順調な成長の証?

生後間もない赤ちゃんは、眠い時もお腹が空いたときも、不快なときも、すべて泣き声のみで表現します。生後2ヶ月頃になると、機嫌の良いときに「あー」「あうー」などの声を発するようになりますが、まだ赤ちゃんにとっては無意識に声が漏れているという感じで、声によって何かを伝えようという意思はなく、自分が声を出しているということ自体もよく分かっていない状態です。そして、3~4ヶ月頃になるとようやく聴力が発達してきて、いつも聞いている声が自分の声だと気づきます。

このため、3~6ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、自分の意思で声を出すことが楽しくて、奇声をあげることも多くあります。「急に変な大声を出してどうしたんだろう?」と慌てて様子を見に行くと、赤ちゃんがご機嫌にしている場合は、自分の声を楽しんでいるケースがほとんどです。耳がちゃんと聞こえているという証拠ですから、心配することはありません。そして、次第に今度は自分の気持ちを伝える手段として、奇声を発するようになっていきます。

言葉で気持ちを伝えることが出来るようになれば自然に治ります。言葉の習得にはかなり個人差がありますが、一般的にはだいたい1歳の終わり~2歳くらいまでには遅くとも治ると言われています。

それまでは、外出時など、大きな声を出されると周りの迷惑になるような場合もあるかと思います。場所によっては静かにしなければいけないということを少しずつ教えていく必要もあります。詳しい対処法は後ほどご紹介します。

赤ちゃんが奇声を発する理由と対処方法

①声を出すことを楽しんでいる

赤ちゃんによって色んな種類の叫び方がありますが、声が出すことが楽しくて、大声を出して楽しんでいる状況です。機嫌よく遊んでいるときに奇声を発していたら、ほぼこの理由によるもので、だいたい生後5~7ヶ月頃がピークで、少しずつ落ち着いてくるでしょう。家の中では、思う存分声を出すことを楽しませてあげましょう。「色んな声が出るね」など、話しかけたり、お腹を撫でてあげたりなど、コミュニケーションやスキンシップを取ってあげましょう。

ただし、外出時など、静かにしないといけない状況で、赤ちゃんが奇声を発し始めたら、まずは口元に指を当て、「シー」のポーズをしましょう。そのあと、いないいないばあをしたり、おもちゃで気分転換したりするなど、奇声を発すること以外の楽しい遊びをしてあげます。毎回繰り返すうちに、外では静かにしないといけないんだということを、少しずつ学んでいってくれます。

②眠たいのに眠れない、疲れているとき等(夕方~夜に多い)

赤ちゃんは刺激や疲れがたまると、眠いのに興奮して泣いてしまい、ますます眠れなくなるという悪循環に陥ってしまいます。このときに、奇声を発しながら大泣きをすることがあります。特に多いのが生後3~4ヶ月頃の赤ちゃんで、夕方になると不機嫌になり、奇声を上げながら泣く「たそがれ泣き」や「夕暮れ泣き」と呼ばれる状態になることがありますが、一説によると、これも夕方になると一日の疲れがどっと出てしまうせいではないかと言われています。

もし赤ちゃんが、このような状態に陥ったら、まずは抱っこしながら優しく揺れるか、おくるみなどで包んであげて、落ち着かせてあげましょう。抱っこが逆効果の場合は、布団に寝かせて手を握ってあげたり、胸元をやさしくトントンしてあげたりしましょう。赤ちゃんが安心すれば、そのまま眠ってくれるはずです。

また、夕方や夜になると辺りが暗くなるのも、赤ちゃんにとってはとても不安なことです。不安によって奇声を発したり泣いたりすることもあるので、外が暗くなる前に、部屋を明るくしてあげましょう。

③自分の思い通りにならないとき

奇声を発することを覚えた赤ちゃんは、自分の感情を伝える手段として使うこともあります。例えば、寝返りを打ち始めた赤ちゃんが、元の姿勢に戻れないなど、何か気に入らない状況になった時に、奇声を発して意思表示をします。

この原因が特に多いのは、少しずつ自我が芽生え始める生後8・9・10ヶ月以降の赤ちゃんで、おもちゃが欲しい時、お風呂に入りたくない時、歯磨きをしたくない時など、思い通りにならないと泣いたり怒ったり、奇声を発したりすることがあります。

奇声以外に、赤ちゃんの表情や身振りでも、何となく怒っている様子は伝わってきます。欲求を満たしてあげるとぴたりと止まることがほとんどです。自我が出てきたという成長の証でもあるのですが、この時期のママやパパはかなり大変な思いをされることでしょう。つい腹が立ってしまうこともあるかと思いますが、大声で叱ると逆効果になってしまうので注意しましょう。まずは「シーッ」と静かにするように言い聞かせて、静かに出来たら褒めるなど、根気よく教えていくことが大事です。

④不安を感じているとき

知らない場所に連れて行かれたときなど、抱っこをやめようとすると、奇声を発しながら仰け反るような姿勢になることがあります。強い不安を感じて、ママから離れることを恐れているため、少し環境に慣れるまで、抱っこしたままにしてあげましょう。基本的に赤ちゃんに肌を密着させることで、安心してくれます。

さいごに

赤ちゃんの奇声には、色々な原因があるということを御所介しました。慣れないうちは、何が原因で奇声をあげているのか分からないこともあるかもしれませんが、まず赤ちゃんの様子をよく見てあげてくださいね。そして、赤ちゃんの気持ちに向き合って、コミュニケーションをはかるようにしましょう。

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