暑い季節がやってきますね。
大人よりもあせもが出来やすい赤ちゃんは、汗をかきやすい夏から秋がとくに大変です。
正しい対処と予防が出来ていれば、あせもを悪化させる心配がありません。
今回はあせもについて詳しく見ていきましょう。
【あせもが出来る原因とは?】
□あせもの正式名称は汗疹(かんしん)
大量にかいた汗が原因で汗腺が塞がれ、表面に汗が溜まってできる水疱のことを指し、皮膚病の一種です。
正式には汗疹と呼ばれ、あせもの出来方によって以下の3種類に分けられます。
・紅色汗疹(こうしょくかんしん)
・深在性汗疹(しんざいせいかんしん)
水晶様汗疹の特徴は小さく白い水疱ができることです。
主に日焼けをした後や熱がでた後に出来るあせもで、数日あればすぐに完治できるものです。
紅色汗疹の特徴は赤い水疱で痛みやかゆみがあることです。
このあせもが出来る原因は長時間汗をかき続けることで、うなじやおでこや服の下に出来ます。
室温が高いところや炎天下の場所に外出しているときは、紅色汗疹ができる可能性が高いので注意してください。
深在性汗疹は高温多湿の熱帯空間で何カ月もお仕事をしていた人がなる珍しいあせもで、めったに出来ないあせもです。
しかし、大工さんや建築関係で勤務している方は、夏場の深在性汗疹に気をつけてください。
赤ちゃんがなりやすいのは水晶様汗疹と紅色汗疹ですね。
とくに紅色汗疹は痛みやかゆみがあるあせもなので、出来ないように予防&注意をしてあげましょう。
【大人よりも赤ちゃんに出来やすい理由は?】
□赤ちゃんの汗腺は大人とおなじ数!
赤ちゃんの汗腺は生まれた時から大人と同じ数が存在します。
小さな体にたくさんの汗腺が密集し、生後数カ月はお母さんから受け取った女性ホルモンが活発に活動するので汗の分泌がとても多く、肌トラブルを起こしやすいのです。
体温も高く皮膚も薄く敏感なので、汗対策をしてあげないとすぐにあせもが出来てしまいます。
ずりばいやハイハイを出来るようになるまではずっと寝ていることが多いので、思っているよりも赤ちゃんはたくさん汗をかくのです。
オムツも蒸れやすく、便や尿に関係なく定期的に交換してあげないとあせもの原因になり、赤ちゃんの敏感肌には、ちょっとの汗や蒸れも大きな刺激と不快感になってしまうのです。
汗をかいて気持ち悪くても、自分で着替えることも汗を拭くこともできません。
大人が気づいて対処&予防をしてあげることが大切なのです。
【あせもの正しい対処法を3つ紹介します】
あせもが出来た時は以下の3つの方法を試してください。
□お風呂に浸からない!ぬるめのシャワーで清潔に!
あせもを治すために重要なのは、お肌を清潔に保つことです。
あせもが早く治るように代謝を上げよう!とお風呂に浸からすのは絶対にだめです。
汗をかく=あせもが出来る・悪化すると考えてください。
あせもが治るまでは、ぬるめのシャワーで肌を清潔にしてあげてください。
お風呂以外でも、赤ちゃんが汗をかいているときは赤ちゃん用の汗ふきシートや濡れタオルで体を優しく拭いてあげてください。
夏場はとくに日差しも強いので、必ずタオルは数枚所持してください。
赤ちゃんの肌に触れるものなので、なるべく柔らかいタオルだとより安心ですね。
□あせもに塗るならステロイド剤
紅色汗疹のように痛みやかゆみのあるあせもは、抗ヒスタミン剤やステロイド剤でのケアがおすすめです。
病院でも処方してもらえるし、薬局で購入することも可能です。
使い方をしっかり守れば赤ちゃんの肌にも安心して使えるお薬です。
お薬の製品によって効果や刺激が異なるので、薬局で購入する場合は薬剤師さんに相談しながら負担がいちばん少ないものを選びましょう!
※ステロイド剤(外用薬)を使うのは1週間までに抑えてください。必ず使用量を守ることと、あせも以外に塗らないよう注意してください。
□やっぱり不安!ステロイド剤は使いたくない!
いくら使用方法を守っても、赤ちゃんに使うのはやっぱり怖い!という方にはオーガニック商品や無添加のものを使うのがおすすめです。
薬とちがって治すのに時間はかかりますが、赤ちゃんに負担もなく安心して使えることが嬉しい対処法です。
検索すると赤ちゃん用オーガニック商品や無添加商品が見つかるので、よかったら参考にしてください。
少し心配なのが、あせもが悪化すると2次感染を起こすことがあります。
そうなると抗生剤などを使って治療しないといけないので、治りが悪い、もしくはあせもがひどい時には病院で必ず診察してもらいましょう。
【あせもを予防する5つの方法】
あせもを予防するには汗を放置しない、肌の清潔を保つ6つの方法がおすすめです。
2. 汗をかいたらぬるめのシャワーや濡れタオルで清潔に保つ
3. オムツ交換はこまめに行う
4. 汗をかいたらこまめに着替えさせる
※赤ちゃんの代謝はとてもいいので、季節問わず着替えも重要です。
5. ベビーパウダーで肌ケア&肌を保護する
※あせもが出来ている場所にはつけないでください。悪化させる恐れがあります。あせもが出来ていない場所には予防のためにつけてあげてください。
6. 赤ちゃんの汗取りパットや保冷グッズを活用する
すぐに着替えが出来ないときにおすすめなのが汗取りパット!
これを服の中に入れておけば汗をぐんぐん吸収してくれて、汗をかいた後でも使える優秀グッズです。
【まとめ】
以上、赤ちゃんにあせもが出来やすい原因と正しい対処と予防法の紹介でした。
これから夏に向けて大変になってきますが、ママを助けるベビーグッズもたくさんあるので、上手に活用しながら赤ちゃんをあせもから守ってください。