赤ちゃんはびっくりするぐらいたくさん眠りますよね。実はたくさん眠ることには意味があり、睡眠の質を高めてあげることは赤ちゃんにとても良いことなのです。
今回は赤ちゃんがよく寝る意味と睡眠の質を高める方法を紹介します。
【赤ちゃんがたくさん寝る理由は?】
赤ちゃんの睡眠にも個人差があります
赤ちゃんは寝ることが仕事、といわれるぐらいたくさん寝ます。
「こんなに寝てて大丈夫なのかな?」と不安になるおママもいると思いますが、反対に「あんまり寝てないけど大丈夫なのかな?」と心配になるママもいます。
赤ちゃんの身長や体重の成長に個人差があるように、赤ちゃんの睡眠時間にも個人差があるので、たくさん寝る赤ちゃんやあまり眠らない赤ちゃんもいます。そして赤ちゃんがたくさん眠ることにも意味があります。
赤ちゃんがたくさん寝る理由は成長ホルモンを活発にするため
赤ちゃんは生まれてから1歳を迎えるまでにぐんぐん成長します。今まで不安定だった首も座り始めたら手足の筋肉も発達し手足を力強く動かすようになります。視覚や聴覚も発達し離乳食も食べられるようになります。
驚くほどのスピードで成長する赤ちゃんを支えているのが睡眠中に分泌される成長ホルモンです。この成長ホルモンは脳の発達と身体の発達を促進する力を持っているため、新生児から1歳を迎えるまでの急成長を遂げる赤ちゃんには長時間睡眠が必要なのです。
【新生児から生後12カ月までの睡眠変化】
赤ちゃんの睡眠は月齢ごとに変化していきます。
新生児の睡眠
新生児の赤ちゃんは1日平均で約16時間の睡眠をとりますが、個人差はあるのでたくさん寝る子は20時間以上、あまり寝ない子は12時間ほどと新生児の頃から睡眠には差がでてきます。
たくさん寝ないと成長出来ない!というわけではないので、赤ちゃんにあった睡眠リズムを大切にできるよう、無理に寝かせたり起こさないようにしましょう。
新生児の赤ちゃんは昼夜の区別がまだ出来ないので、朝夜関係なく睡眠に入ります。しかし、この睡眠は深い眠りではなくちょっとの刺激ですぐに起きるレム睡眠なので、うとうと寝たり起きたりを繰り返します。
昼夜の区別がつくまでは朝夜関係なく赤ちゃんが寝たい時に寝かせてあげてください。
生後1カ月~3カ月の睡眠
生後1カ月~生後3カ月の赤ちゃんは平均して1日14~15時間の睡眠をとります。
生後2カ月頃から徐々に昼夜の区別がわかってきますが、睡眠リズムをつくるのはまだまだ難しいため昼夜逆転の睡眠リズムになることが多いです。
生後3~6カ月の睡眠
生後3~6カ月の赤ちゃんは1日平均で13~14時間の睡眠をとります。さらに生後3~6カ月になると昼夜の区別がしっかりつきます。赤ちゃんのもつ体内時計も機能し始めるので、この時期に逆転した睡眠サイクルを元に戻すのがおすすめです。
授乳する力もついてくるので1回でたくさんの量を授乳できるようになります。授乳回数も少しずつ減っていくため夜の授乳も1回にできます。
夜に長時間の睡眠がとれるように赤ちゃんの準備も整ってくるので、赤ちゃんが睡眠リズムを掴めるようにサポートしてあげましょう。
*おすすめのお昼寝時間*
・朝9時~11時の間に1時間の朝寝
・お昼の授乳後の2~3時間の昼寝
・16時~17時の間に30分の夕寝
上記のおすすめ時間はあくまで目安なので強制せず、赤ちゃんの睡眠意思を優先してください。
生後6ヵ月~12カ月の睡眠
生後6カ月頃から夜泣きが始まる赤ちゃんが多く睡眠リズムが変化してくるので、夕寝をなくして睡眠時間を調整してきましょう。まだ夕寝が必要になる場合は、少しずつ眠る時間を減らしながら夕寝を卒業できるように様子をみていきましょう。
生後6カ月~12カ月になると成長スピードも落ち着いてくるので新生児のように長時間の睡眠を必要としません。1日の平均睡眠時間は11~13時間と短くなり一定の睡眠時間がとれるようになります。
掴まり立ちやハイハイを覚えて赤ちゃんの運動量もかなり増えるので睡眠の質も高まってくるので、睡眠サイクルも安定してくると思います。
【眠りが浅い赤ちゃんのために出来る改善方法】
眠りが浅い赤ちゃんのためにできるおすすめの改善策は以下の3つです。
・朝日を浴びて体内リズムをリセットする
・食事やお風呂の時間を一定にして生活リズムを覚えさせる
・おもちゃなどで遊んで消費カロリーを増やす
この3つを実践することで徐々に身体が生活リズムを覚えていき、お風呂に入ったらもう寝る時間なんだ、朝日を浴びたら起きる時間なんだと分かるようになります。
眠りが浅い時には日中に軽い運動をさせて身体を疲れさせましょう。激しい運動や強い刺激になるものは反対に赤ちゃんの睡眠を妨げるので、夕方以降の運動やテレビの音や光も控えてください。
【まとめ】
以上、赤ちゃんがたくさん寝る理由と睡眠の関係について紹介しました。
赤ちゃんがたくさん眠ることには意味があり、赤ちゃんの月齢に合わせた睡眠が必要になります。最初のうちは赤ちゃんが寝たい分だけ自由に寝かせてあげて、昼夜の区別がしっかりつき身体の準備ができる生後3~6カ月あたりから昼夜逆転を元に戻していきましょう。