赤ちゃんの成長スピードは本当に早くて、昨日まで寝ているだけだったのが突然寝返りをしたり、声を出して笑ったり、ガラガラなどのおもちゃを持って遊べるようになったり、いつの間にか可愛い乳歯が生えてきたりと、日々成長していく赤ちゃんから目を離せませんね。
赤ちゃんがお座りをする時期は結構個人差があり、腰がすわってから、1人で安定したおすわり出来るまでかなりの時間がかかることが多く、お座りを嫌がる赤ちゃんもいるので、「うちの子は成長が遅いのでは?」と気になっているママもいらっしゃるでしょう。
今回は、赤ちゃんがお座りにチャレンジし始める時期や、安定したお座りが出来るまでの過程、この時期に注意したいポイントについてご紹介したいと思います。
赤ちゃんのお座りの時期は?
かなり個人差はありますが、だいたいの目安は生後6~7ヶ月頃です。と言っても、この時期はまだ安定したお座りではなく、少し前のめりになって両手で支えるような姿勢のお座りです。バランス良く背筋が伸びた状態で安定してお座り出来るようになるのは、およそ9ヶ月頃になります。
お座りは、首据わりや寝返りなどのように、成長の目安として見られます。お座りが出来るということは、腰やお尻が発達した証拠で、腰の骨や筋肉は成長して初めてバランス良く座れるようになるのです。10ヶ月検診などでもチェックされる項目の一つですが、支えありで短時間だけでもお座りが出来ていれば、それほど問題視されることはありません。
早くからお座りへの興味がある赤ちゃんもいます
赤ちゃんを抱っこするときのスタイルには、横抱きと縦抱きがありますが、好奇心旺盛な赤ちゃんほど縦抱きを好む傾向があり、お座りにも早くから興味を示します。 これは縦に抱っこされると寝ているときとは視点が変わり、いつもと違う景色が見えるのと同様に、お座りするとさらに違った視点からの景色が見えるのが面白いと感じているからと考えられます。また、ママやパパなど周りの人たちが座っている様子を見て、自分も真似してみたいと感じる赤ちゃんもいるようです。
もっとも早い赤ちゃんで、首が据わる生後3ヶ月くらいから、お座りにチャレンジしようとします。ただ、この時期はまだ腰や背中の筋肉が発達していないため、すぐに転倒してしまいます。思わぬ事故に繋がる恐れがあるので、高さのある椅子やソファー、不安定な場所では座らせないようにし、例えばママの膝の上で抱っこするとか、クッションなどでしっかりサポートした状態で必ず側で見守りながらチャレンジさせてあげましょう。
ただし、まだ生後3ヶ月では長時間の安定したお座りは出来ません。無理に練習させると成長過程の骨や筋肉に影響が出てしまう可能性もありますので、お座りの練習をさせてあげるのは、あくまで短時間にしておきましょう。
お座りを嫌がる赤ちゃんはどうするの?
先ほどの縦抱きを好む赤ちゃんとは逆に、縦抱きが苦手な赤ちゃんの場合は、お座りも苦手な傾向にあります。一般的にお座りに興味を示し、チャレンジし始める生後5ヶ月~生後6ヶ月くらいの時期になっても、お座りにあまり興味を示さず、座らせると嫌がる赤ちゃんもいます。そんなときに、無理やり赤ちゃんを座らせると、ますますお座りが嫌いになってしまうので要注意です。 特に慎重な性格の赤ちゃんは、縦抱きやお座りで視点が変わることに対して興味よりも怖さの方が勝ってしまうようです。
まずは縦抱きを克服するところから始めましょう。新しく見える世界が楽しいものだと感じてくれるように、ママが抱っこしながら色々な景色を見せて、「葉っぱが揺れているね」とか「お花が咲いているね」など、積極的に目に見える物を説明するなどして話しかけてあげるとよいですよ。
また、どうしても縦抱きが克服出来ない場合は、赤ちゃんが寝ている状態で、クッションや座布団などを赤ちゃんの上半身の下に敷いて、少しずつ傾斜をつけます。慣れてきたら、少しずつ高くしていって90度に近づけていきましょう。ベビーカーやベビーラック、ベビーシートなども、少しずつ傾斜をつけていくと、新しい視界に違和感なく慣れていってくれます。
赤ちゃんのお座りを始めたら気をつけたいこと
お座りが安定してきても、まだまだ赤ちゃんの重心は頭にあるため、ちょっと顔の向きを変えただけでも、バランスを崩して転倒してしまいます。倒れ込む角度は後ろや前だけとは限らないので、赤ちゃんの周りに危険なものがないかチェックしておきましょう。突然後ろに倒れ込んだ場合は、頭を強く打ってしまう危険性もあります。クッションや座布団など緩衝材になるようなものを敷いておきましょう。
また、お座りの姿勢はおしりを床につけた状態になります。オムツが汚れていると、お尻に不快感を覚えたり、オムツの汚れが広がってかぶれの原因になってしまったりするため、お座り前にこまめにオムツをチェックしてあげるようにしましょう。
さいごに
赤ちゃんのお座りは、何度も練習を積み重ねて、少しずつ上手になっていきます。最初は安定したお座りが出来なくて当然なので、焦らずに側でサポートをしてあげてくださいね。