知っておきたい赤ちゃんの頭と髪の毛の特徴

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赤ちゃんの髪の毛は薄毛だったり逆立っていたり、絶壁だったりでこぼこだったりと、ひとりひとり違うものです。色や濃さ、くせ毛など赤ちゃんによって異なります。
特に髪の毛が薄いと、将来ちゃんと生えるのか、禿げたりしないか心配になりますよね。また生まれたばかりの赤ちゃんは骨が柔らかいこともあり、頭の形が変わりやすいので形も心配になるものです。そんな赤ちゃんの髪の毛と頭の形について、しっかりと把握して、少しでも心配事を無くしちゃいましょう!

赤ちゃんの頭の特徴について

赤ちゃんの頭の骨は板状の骨がいくつか組み合わさってできており、大人と違い、くっついていない状態です。生まれたての赤ちゃんの頭を触ったときに、骨があって硬い部分と、柔らかい「へこみ」のような部分があるのは、赤ちゃんを抱っこしたり触れ合ったことがあるという方ならご存知なのではないでしょうか。そのへこみの部分は「大泉門」や「小泉門」と呼ばれています。
赤ちゃんの頭の骨は、脳の発達に合わせて育つようになっているので、それらの隙間も成長と共になくなっていくという訳です。
もともと頭の骨は一つではなく、様々な種類の骨が集まることでできています。前頭骨、頭頂骨、側頭骨、後頭骨、蝶形骨などが成長するにつれて結合していくのですが、生まれたばかりの赤ちゃんはこれらの骨が結合されていません。そのため、頭を触ったときに骨の部分とへこんだような柔らかい部分があるのです。
赤ちゃんの頭のへこみで大きい部分といわれているのが「大泉門」と呼ばれている、おでこより少し上の髪の毛の生え際辺りです。ここのへこみはひし形のような形をしていて、触るとぶよぶよとしているのが特徴です。骨がない部分なので、太ももなどを触っているようにとても柔らかいんです。
そんな柔らかい部分はもちろん脳がむき出しの状態です。触る際に脳に影響がないか心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、脳は強い筋膜に覆われているため、多少の刺激で影響をうけるということはほとんどないといわれています。赤ちゃんをシャンプーしてあげたり、優しくなでたりする程度の力加減であれば問題はないので、神経質になる必要はありません。しかしいくら筋膜で覆われていて安心だからといっても、乱暴に扱っても良いわけではありませんので、必要以上に頭のへこみ部分を触ったりするのは避けるのがベターといえます。

抱っこをするときは「揺れ」に注意して!

赤ちゃんの頭の骨の仕組みについて説明しましたが、頭蓋骨がくっついていない赤ちゃんの脳は刺激に弱くなります。
骨と骨の間に隙間があることで、脳は頭蓋骨の中で浮いた状態になっています。そのため激しく揺さぶられると脳に強い刺激が直接かかることになるんです。赤ちゃんをあやそうと激しく揺さぶってしまうと、頭蓋内出血や揺さぶられっこ症候群が生じる危険があるので注意しましょう。
特に生まれて間もない、首もすわっていない赤ちゃんを抱っこしながら勢いよく振り回したり、上下に揺らしたりと何度も動かすのは避けるべき。特に首がすわっていない時期は小さな衝撃でさえも赤ちゃんの負担になるほど衝撃に弱いので、しっかりと首を支えながら抱っこをしましょう。
また生後5~6カ月頃からは、頭の骨の癒合が始まり、3歳頃には発育も緩やかになっていきます。15~16才頃には頭の骨の成長が止まり、頭の大きさや形が決まるのです。

赤ちゃんの髪の毛の特徴とは?

赤ちゃんの髪の毛は生まれてからすでにフサフサの子もいれば、薄くて量が少ない場合もあります。これはおなかの中にどれくらいいたかによって決まるものなのですが、毛髪が生えにくい赤ちゃんもいれば、量が多い赤ちゃんもいるので、個人差があるといえます。
ご存知のように、生まれたての赤ちゃんの髪の毛は細くて弱いのが特徴です。赤ちゃんは身体を外部からの刺激から守るために全身に産毛があるものなのですが、じつは髪の毛も産毛のように細くて柔らかい状態なのです。これらの産毛は生後3ヶ月頃から抜け始めるのですが、体の体毛と同じタイミングで髪の毛も少しずつ変化していきます。
これは「新生児生理的脱毛」といって、髪の毛が生え変わる時に一時的に髪の毛が抜け落ちることをいいます。赤ちゃんは新陳代謝が活発なため髪の毛の生え変わるサイクルが早いといわれており、少しずつ生え変わって見た目が変わらない場合もあれば、一度にたくさんの量の髪の毛が広範囲で抜け落ちて生え変わる場合もあるため、どうしても抜け毛が目立ってしまいます。
新しい髪の毛が生えてくるまで、一時的に禿げた状態に見えてしまうため心配になってしまうママが多いんだそうです。
しかし、このような髪の毛の抜け方は初めのうちだけで、髪の毛の生え変わるサイクルは次第に安定していくものです。頭皮に問題がなく、赤ちゃんの期限が良いようであれば心配する必要は無いといっていいでしょう。

抜け毛の原因とその種類について

赤ちゃんの抜け毛のほとんどの原因は「新生児生理的脱毛」によるものといわれていますが、その他の原因として考えられるものもあります。

■乳児期後頭部脱毛について

この乳児期後頭部脱毛とは、赤ちゃんの後頭部の髪の毛が摩擦で抜け落ちてしまうことです。生後2~3ヶ月頃の赤ちゃんに起こりすく、6カ月くらいまで続くといわれています。この頃の赤ちゃんは寝返りが出来ないため、おすわりが出来るようになるまでの間はあおむけで寝ていることが多いため、後頭部が枕やシーツなどで摩擦されやすくなるためです。
また、赤ちゃんの髪の毛は細くて柔らかいので、少しの摩擦でも簡単に髪の毛が抜けてしまうのです。新生児生理的脱毛とは異なり、後頭部の髪の毛だけが薄くなってしまうのが特徴です。
これは、おすわりが出来るようになって、あおむけで寝る体制が短くなることで少しづつ改善されていきます。
あまりにも後頭部の髪の毛だけが薄くて気になるようであれば、同じ体制で長時間寝かせないようにしたり、摩擦が起こりにくい素材の枕を選ぶなど工夫してみてくださいね。

■皮膚の影響による場合

赤ちゃんの抜け毛に影響している原因として、頭皮の状態が影響している場合もあるのはご存知でしたか?これは赤ちゃんの頭皮に脂濡性湿疹が出ている場合は、髪の毛が抜けやすいといわれているので、ぜひ覚えておきましょう。
まずこの脂濡性湿疹の特徴としては、頭皮にフケやかさぶたができることがあるのですが、頻繁にかゆがったり、頭を枕にこすりつけるような行動をとる場合は脂濡性湿疹を疑いましょう。
これは生後数週間~4カ月の赤ちゃんに起こりやすいもので、頭皮だけでなく顔にも症状が現れる場合があります。
原因としては赤ちゃん特有の活発な新陳代謝と、女性ホルモンが作用することが関係しているといわれています。生まれて間もない赤ちゃんは、ママのおなかの中にいたときから蓄積された女性ホルモンの影響が残っているため、皮脂の分泌が活発になりすぎてしまうのです。
皮脂の分泌が活発になり過ぎてしまうと、毛穴に汚れが詰まって菌が繁殖してしまうため髪の毛が抜けやすくなるというわけです。
万が一脂濡性湿疹になってしまった場合は、しっかりと泡立てた泡で優しくなでるようにしっかりと汚れを落としてあげてください。また、すすぎもしっかりと行うこと。洗剤が肌に残った状態だと菌が繁殖して肌荒れの原因になってしまいます。よくすすぐことで毛穴に詰まった汚れをかきだし、毛穴のつまりの予防にもなります。よく汗をかくという赤ちゃんは、マメに着替えさせたり、体を洗ってあげて肌を清潔にしてあげましょう。

いかがでしょうか

今回は赤ちゃんの多くにみられる抜け毛、頭の形についていくつかご紹介しました。
赤ちゃんの髪の毛は肌と同じで、柔らかくて繊細です。頭皮の状態で髪の毛が抜けやすくなってしまうこともあるほどです。頭皮や髪の毛を大切にケアしてあげることで、健康的な髪の毛を維持していくことが可能ですし、毛の生え変わるサイクルが安定してくればきちんと髪の毛も伸びてくるものです。赤ちゃんの髪の毛が薄くて心配だというママさんも、他の子と比べて不安になってしまうことがあるかもしれませんが、今だけの限定の可愛い姿だと思って過ごしましょうね。

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