赤ちゃんに湿疹ができる理由は?自宅でできる対処法まとめ

赤ちゃん 湿疹

赤ちゃんに湿疹がよくできる原因を知っていますか?

乳児の湿疹は原因を特定するのが難しく、まとめて「乳児湿疹」と呼んでいます。

だけど、どの原因にしてもタイプできる予防・対処策があります。

今回は原因から対処法まで広範囲で紹介していきます。

【赤ちゃんに起こる湿疹[乳児湿疹]とは?】

赤ちゃんに起こる肌トラブルを総称して[乳児湿疹]と呼んでいます。

乳児湿疹は新生児~乳児期に起こりやすく、生後6ヶ月を過ぎるまで原因をなかなか特定できません。

□乳児湿疹の症状

乳児湿疹は顔だけでなく、手や足などいろんなところにでてきます。

    ・カサカサ
    ・ジュクジュク
    ・ベタベタ

肌の状態によって乳児湿疹の呼び名も変わってきます。

【赤ちゃんが湿疹を起こしやすい理由は?】

□赤ちゃんの肌の特徴

理由は肌の特徴が関係しています。

赤ちゃんの皮膚は乾燥しやすく、皮膚の角質層もとても薄いのです。

さらに大人よりも皮脂や汗の分泌量が多いので、赤ちゃんは肌トラブルを起こしやすいです。

□赤ちゃんは乾燥肌

赤ちゃんの肌は生後3ヶ月を過ぎると、活発な皮脂の分泌が落ち着き、乾燥肌に変化します。

この変化に耐えきれず、「乾燥性皮膚炎」を起こす場合も
多いです。

とくに7~10月生まれの赤ちゃんは、皮脂分泌が落ち着く生後3ヶ月に乾燥しやすい冬を迎えるので、乾燥性皮膚炎を起こしやすいです。

□皮膚の角質層が薄い

皮膚の角質は、肌の潤い保持や刺激から肌を守る役割を持っています。

肌の角質層がとても薄い赤ちゃんは、肌の潤いも刺激から守ることも大変です。

潤いは刺激から肌を守るバリアの役割も持っています。

乾燥し始める生後3ヶ月からとくに注意が必要です。

□皮脂と汗の分泌が活発

生後3ヶ月まで赤ちゃんの皮脂量は活発です。

理由は、お腹の中でもらったママの女性ホルモンが皮脂分泌を活発にするからです。

汗や皮脂がたくさん分泌されるのに、赤ちゃんの毛穴はまだまだ小さく、皮脂が毛穴に詰まりやすいのです。

これら3つの原因が、赤ちゃんの肌トラブル[乳児湿疹]を起こしやすくします。

【乳児湿疹をもっと詳しく紹介!】

□乳児脂漏性湿疹

乳児脂漏性湿疹は、ひどくなると赤くジュクジュクした膿みになる病気です。

生後数週間から生後4ヶ月までの赤ちゃんがなりやすい湿疹で、どの赤ちゃんも一度はかかるといわれています。

この肌トラブルの原因は皮脂の分泌量が多いことです。

□どんな症状?

乳児脂漏性湿疹は赤い小さなポツポツから始まります。

徐々に黄色いかさぶたになり、このかさぶたが落ち着くと乾燥したカサカサ肌に変化します。

この乳児脂漏性湿疹ができるのは顔から首までの肌です。

首から下におなじ症状ができたときは、他の原因が考えられます。

□乳児脂漏性湿疹の対処法

病院に行かなくても自宅ケアだけで自然治癒できます。

皮膚の薄い赤ちゃん肌はとても乾燥しやすく、皮脂の分泌は肌バリアをつくるために大切です。

皮脂量を減らすと乾燥肌が悪化するので、赤ちゃんの肌の状態を常に清潔にしましょう。

*肌着
*寝具
*タオルケット

新陳代謝が活発なので汗もかきやすく、こまめに新しいものと交換してください。

汗をかいているときは、濡らしたガーゼで拭き取ってから新しいものを着せてください。

かさぶたは絶対、無理にはがさないでください。

無理矢理はがしてしまうと悪化する恐れがあります。

お風呂で優しく洗っていれば、自然とかさぶたは剥がれていきます。

乾燥を防ぐために、お風呂上がりは赤ちゃん用の保湿剤を必ず塗ってください。

【乳児湿疹の対処と予防法】

原因が特定できない場合でも、[保湿]と[肌の清潔]を守ることでほとんどの湿疹が治せます。

□肌を常に清潔に

赤ちゃんの肌に直接触れるものはこまめに交換、着替えさせるときも汗をふき取ってあげてからにしましょう。

おっぱいを飲んだあとも、口元を汚れたままにせず優しく拭いてあげましょう。

□お風呂で乾燥を防ぐ方法

弱酸性の石鹸をしっかり泡立てて、優しくなでるように洗ってください。

石鹸のすすぎ残しは肌トラブルを起こします。

しっかり洗い流してからお風呂をでましょう。

□肌を保湿する

赤ちゃんの肌が乾燥していたら、赤ちゃん用の保湿クリームや保湿ローションで保湿してください。

お風呂上がりも乾燥しやすいのに、肌の保湿は必須です。

【新生児にできる湿疹[新生児ニキビ]】

□新生児ニキビ

新生児ニキビは生後2週間~生後1ヶ月までの新生児に多く見られる湿疹です。

乳児にできるすべての湿疹を「乳児湿疹」と呼びますが、新生児にできるすべての湿疹は「新生児ニキビ」と呼びます。

ママからもらった女性ホルモンの影響と、常に肌と寝具がくっつく状況が原因で湿疹ができます。

まだこの時期は寝返りできないので、寝具類はこまめに交換してください。

□ひどいときには病院へ

自宅ケアで治る症状は以下の様子です。

    ・赤いポツポツができている
    ・ニキビのように白い芯が見える
    ・膿がたまったポツポツ

ここまでの症状なら、自宅ケアで肌の状態を清潔にしてれば自然に治せます。

これがひどくなると、乳児脂漏性湿疹のように赤いポツポツが膿んだり白くなり、炎症を起こします。

ここまでくるとかなり悪化しています。

触ると余計にひどくなるので、早めに病院でみてもらいましょう。

【まとめ】

以上が、赤ちゃんに湿疹ができやすい理由と自宅でできる対処法の紹介でした。

赤ちゃん特有の肌環境もあり、気を付けていても湿疹は起こります。

じぶんを追い込まず、なるべく寝具や衣類を清潔に、赤ちゃんの肌を保湿してあげましょう。

ひどく膿んでしまった場合は、すぐに病院でみてもらってください。

それ以外なら、自然と良くなってくるので安心してください。

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