初心者でも大丈夫! 手軽で癒やされるボトルアクアリウムの始め方

アクアリウム

水槽の中を優雅に泳ぐ魚たち、水草の緑、熱帯魚を眺めていると、とても心が安らぎますよね。アクアリウムには、生き物とふれ合ったり鑑賞したりすることで心身をリラックスさせる「アニマルセラピー」という効果と、水が与える癒しの効果「アクアセラピー」の両方の効果があるといわれています。
もし家の中にアクアリウムがあれば、どんなに忙しい毎日でも、水槽を眺めてほっと一息つくことができそうですよね。
でも熱帯魚や水草など、本格的に水槽で飼育するとなると、「なんだか難しそう」「費用が高くつきそう」と諦めている方も多いのではないでしょうか?
そこでおすすめしたいのが、水槽よりも小さな瓶などの容器で作る「ボトルアクアリウム」です。ヒーターや照明、モーターなどがいらないので、手軽に始められます。
今回はボトルアクアリウムに必要なものや飼い方の注意点などについてご紹介します。

必要なものはたった6つだけ!ボトルアクアの作り方

 まずは材料についてですが、どれも手軽に手に入ります。基本的には下記のものを揃えれば、すぐにでもボトルアクアを楽しむことができます。

①ガラス瓶

100均で売っているものでも何でも構いません。極端な話、水が入ればコップやペットボトルなどでも大丈夫ですが、倒れても水がこぼれない安定感のある密封容器の方が向いています。容器が大きいほど水質が安定しますので、水草だけでなく魚やエビを一緒に飼いたい場合は、2リットル以上の容量がある瓶がおすすめです。できるだけ中が見えやすく、水草が飼育しやすい無色透明のもので、手入れのしやすい広口のものを選ぶようにしましょう。

②底床

瓶の底に敷く石や砂利、ソイル(水草用の土)のことです。大きな水槽でのアクアリウムと異なり、ボトルアクアリウムは水量が少なく、フィルターなどのろ過装置をつかわないので、バクテリアの住処となりやすい底砂を入れることが、ボトル内の環境を整えるための秘訣になります。砂利やソイルなどの種類はとても多く、色鮮やかなものもありますので、いろいろ探してみてくださいね。

③水草

最近は水草のみを水槽に入れてレイアウトし、鑑賞する方も多いです。もちろんボトルアクアリウムで水草のみの飼育を楽しむこともできますが、瓶の中という限られた空間なので、あまり欲張って詰め込まずに1~3種類ほどにしておきましょう。初心者でも育てやすく、瓶の中という限られた環境でも大丈夫な水草には、ウィローモス、アナカリス、マツモ、ナヤス、コブラグラスなどがあります。
瓶に入れる際は、ピンセットを使うと綺麗に植えられます。

④生体(魚、エビ、貝など)

いきなり生体を入れると、環境の変化についていけず、すぐ死んでしまうことが多いです。できれば生体なしの水草のみのボトルを2週間ほどおいて、水質が安定してから入れるようにしましょう。
魚であればメダカやアカヒレ、ベタが飼いやすいです。エビは魚に比べて水質の変化に弱いですが、ミナミヌマエビやヤマトヌマエビ、レッドチェリーシュリンプなどは比較的丈夫なので人気です。あと掃除係にもなる貝の場合は、見た目も綺麗なレッドラムズホーンがおすすめです。
アカヒレは温度の変化にも強く、メダカや金魚よりもはるかに丈夫なので、ボトルアクアリウム向けの魚と言ってよいでしょう。また、ベタは色鮮やかでヒレの大きな、とても美しい魚です。人にも慣れやすく、鑑賞に向いています。ただ、闘魚とも呼ばれるほど闘争心の強い魚で、オス同士を同じ水槽に入れてしまうと、どちらかが死ぬまで争うと言われています。オスとメスであっても、争いが起きることも珍しくなるので、基本的に単体で飼うことになります。

⑤カルキ抜きした水

水道水をそのままボトルに入れてはいけません。水道水を汲んで室内・室外に置いてカルキが抜けるのを待ちます。室内の場合は2~3日はかかります。室外でも太陽光の下で6時間以上はおいておかないといけません。夏場であればともかく、日照時間が短ければ、1日半はかかりそうですね。
汲み置きする以外の方法としては、市販の中和剤を使用する方法があります。この場合は瞬時にカルキが抜けますので、手っ取り早くカルキ抜きしたい場合はこちらの方法をおすすめします。

ボトルアクアリウムの管理方法と注意点

◎餌のやり過ぎに気をつけよう

エサをやり過ぎると水質が悪化する原因になってしまいます。エサは基本的に1日に1度で十分です。魚の場合、水面にエサが10円玉大に広がる程度、あるいは耳かき1杯分の量が1回分の目安です。エサを与えすぎて水面に残っている場合は、スポイドなどで取り除きましょう。

◎水の交換について

基本的に水質を安定させるため、水替えは頻繁に行いません。蒸発して水量が減っていることもあるので、減った分は補充をしましょう。もちろん補充する水も必ずカルキ抜きが必要です。
水の交換は3ヶ月に1回くらいで大丈夫です。水替えは一気に新しい水に入れ替えるのではなく、全体の4分の1程度の水を、カルキ抜きした水と交換するようにしましょう。あまり多くの水を入れ替えてしまうと水質の変化に生体がついていけず、死なせてしまうことがあるので、気をつけましょう。普段から水道水を汲み置きしておくとよいでしょう。

さいごに

マンションなどでも省スペースで始められるボトルアクアリウム。この機会に初めてみませんか? 初めての方は真夏や真冬を避けて、春先や秋頃に始めることをおすすめします。おしゃれなインテリアにもなるアクアリウムですが、魚やエビなどは生き物だということを忘れずに大切に育ててあげてくださいね。

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