子育て中のママ必見!
いざという時に役立つ「#8000」と正しい119番通報の手順

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子どもが休日や夜間に急に発熱したときなどは、119番で救急車を呼ぶ必要があるかどうか、夜間診療をしている医療機関を受診したほうがよいか、翌朝まで様子をみても大丈夫なものか、迷う人も多いですよね。
そんなとき、電話で医師や保健師などの専門家に相談できたら、どんなに心強いでしょう? 実は「♯8000」という番号にかけると、そのサービスを受けることが出来ることができます。

今回は「♯8000」(小児救急でんわ相談)の利用方法と、迷わず119番した方がよいケース、正しい通報の手順などについて詳しくご紹介します。

「♯8000」はどんなサービス?どういうときに使うの?

①どんなサービス?

全国同一の短縮番号#8000をプッシュすることで、お住まいの都道府県の窓口に自動転送されます。47都道府県全てで実施されており、携帯電話からも同様にかけられます。医師や保健師が症状を聞き、次のようなアドバイスをしてくれます。

・119番するべきかどうか
・症状に合った対処方法
・夜間でもすぐに診てくれる病院の案内

主な実施時間帯は夕方6時から翌朝8時ですが、自治体によって異なるので、詳しくは下記の一覧表をご確認ください。
<参考サイト>
小児救急電話相談事業(#8000)について(厚生労働省)



②こんな時に電話しよう

・頭をぶつけた
・急な発熱(新生児~生後3ヶ月未満の場合は38℃以上。生後3ヶ月以上の場合は39℃くらいまでは水分が摂れていれば自宅で様子を見ても大丈夫です)
・繰り返す激しい嘔吐、けいれん等
・誤飲(医薬品など大人の薬を飲んでしまった)

昼間にかかりつけの病院に行ったけど症状が悪化したとか、いつもと様子が違うなど、とにかくすぐに病院に連れて行くべきなのか、そのまま自宅で様子を見てよいのか迷った場合に相談できます。

特に生後3ヶ月未満の赤ちゃんの場合、いつもと様子が違うとき(38℃以上の熱や、ぐったりして哺乳力が低下しているなど)は夜間でもすぐに病院を受診した方がよいため、ひとまず「#8000」に相談してみましょう。

こんなときは迷わず救急車を呼びましょう

消防庁が作成したブックレットに「ためらわずに救急車を呼んで欲しい症状:小児(15歳未満)」という項目が掲載されていますので、ご紹介します。下記のような症状が見られる場合は、重大な病気や怪我の可能性がありますので、すぐに119番してください。

◆身体に以下のような症状が出ている場合

・唇の色が紫色で、呼吸が弱い
・けいれんが止まらない
・頭を痛がって、けいれんがある
・頭を強くぶつけて、出血がとまらない、意識がない、けいれんがある
・激しい咳やゼーゼーして呼吸が苦しく、顔色が悪い
・激しい下痢や嘔吐で水分が取れず、食欲がなく意識がはっきりしない
・激しいおなかの痛みで苦しがり、嘔吐が止まらない
・ウンチに血がまじった
・手足が硬直している

◆事故や怪我などで以下のような状況の場合

・意識がない(もうろうとしている。返事がない。
・誤飲(変な物を飲み込んで意識がない)
・じんましん(虫に刺されて、全身にじんましんが出て、顔色が悪くなった)
・痛みの酷い火傷や、広範囲の火傷
・交通事故にあった(強い衝撃を受けた)
・水におぼれている
・高所から転落した

これらに該当しない場合や、やっぱり判断に迷うという場合は先ほどご紹介した「#8000」に電話するか、時間外の時は、厚生労働省研究班/公益社団法人 日本小児科学会が作成した「こどもの救急」という診断サイトがあるので、そちらを参考にしてみてください。

症状を選んで具体的な項目にチェックをいれて結果を見ると、「診療時間まで家庭で様子を見て待つ」「休日・夜間診療にタクシー等ですぐに行く」「救急車を呼ぶ」のいずれかをアドバイスしてくれます。パソコンだけでなく、スマートフォン・フューチャーフォンにも対応しています。

救急車の呼び方と、気をつけたいポイント

通報する際は、落ち着いてはっきりと必要事項を伝えましょう。

≪通報の手順≫

①119番にダイヤル
固定電話からかけるのがベストです。携帯電話からの通報では、通報地点を管轄しない消防本部につながることがありますので、必ず携帯電話から通報していることを伝えてください。管轄していない消防本部に電話がつながった場合には、管轄消防本部に転送されます。転送に時間がかかる事もありますので、転送されるまでは電話を切らないようにして下さい。

②「火事ですか?救急ですか?」と聞かれます
「救急車をお願いします」と答えます。

③住所、目印を告げます。
救急車に来てほしい住所を、必ず市区町村から伝えましょう。
外出先などで救急車に来てほしい場所の住所が分らない場合には、目印になる建物や付近の交差点の名前、通りの名前、電柱に書かれた地番、近くのお店の名称などを伝えます。

④お子様の年齢と名前、症状を伝えます。

⑤通報者の氏名、電話番号を告げます。

⑥サイレンの音が聞こえたら、出来るだけ救急車を誘導してあげてください。
指示されたことがあれば、そちらを行いましょう。

自宅の場合、救急車を待っている間に次のものを準備しましょう。
□健康保険証
□医療費控除証(乳幼児の場合)
□母子健康手帳(乳幼児の場合)
□お薬手帳
□体温表など経過の分かるもの
□着替え・オムツ(乳幼児の場合)
□お金

⑦救急隊が到着したら、行った応急手当、容体の変化、お子様の既往歴などを報告してください。
他にも、かかりつけの病院など尋ねられる事がありますので、分かる範囲で回答してください。

さいごに

今回ご紹介した「#8000」と「こどもの救急」、この2つは知っておくといざという時も安心です。これらのサービスで適切な対処法を知ることや専門家に不安な点をすぐに聞いて解決できるというのは、病気や怪我で苦しんでいるお子さんのためだけでなく、パパやママの心配や不安な気持ちも和らげてくれるはずです。
これからまた風邪や様々な感染症が流行る時期になりますが、しっかりと備えて、上手に乗り切っていきましょうね。

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