赤ちゃんにゲップガ必要な理由を知っていますか?
わたしたち大人は自分でガス抜き(ゲップなど)が出来ますが、赤ちゃんは自分自身でガス抜きすることは難しいのです。
しかも、ゲップが出来ずに寝てしまうと窒息死になる可能性もあるのです。
今回はゲップが必要な理由と上手なやり方を紹介します。
【赤ちゃんにゲップが必要な理由とは?】
□赤ちゃんは自分でガス抜きができません!
まずゲップについての説明ですが、お腹の中に溜まったガスや空気を口から自然に出す現象のことを指します。
このガスですが、強いストレスを感じる人は空気をよく吸いこんでしまい、ご飯を早く食べる人は食事と一緒にたくさんの空気を吸い込んでいて、意外と身近にガス溜まりの存在はあります。
大人の場合は自分で処理する力を持っていますが、赤ちゃんの機能は未熟なので大人の力を借りないとガス抜き(ゲップ)が出来ないのです。
□赤ちゃんにガス抜きが必要な理由
まず1つ目は、授乳をした後の吐き戻しを防ぐためです。
赤ちゃんがゲップを出来ないまま寝かせてしまうと、吐き戻した母乳(ミルク)が喉に詰まって窒息死が起きる恐れがあります。
ゲップをしていない赤ちゃんを仰向けに寝かせるのはとても危険です。
※うつ伏せに寝かせるのはもっと危険なので、絶対しないでください。赤ちゃんはじぶんでうつ伏せから戻ることが出来ません。もし万が一しないといけない場合は、絶対赤ちゃんから目を離さないこと、短い間で済ませることを徹底してください。
2つ目は飲んだ母乳(ミルク)の消化吸収をよくするため、3つ目は気管の詰まりやお腹の圧迫を防ぐためにゲップが必要です。
赤ちゃんにゲップが必要な3つの理由
・授乳後の吐き戻し防止
・飲んだ母乳(ミルク)の消化吸収をよくするため
・気管の詰まりやお腹の圧迫を防ぐため
母乳(ミルク)を吐き戻す理由は、処理できずに溜まった空気とミルクでパンパンになったお腹が圧迫されて、飲んだものが逆流されて吐き戻しが起きます。
空気をきちんと処理してあげないと、せっかく飲んだミルクも消化吸収できずに無駄になってしまいます。
赤ちゃんの場合は授乳のときに空気も一緒に吸いこんでしまうので、授乳後のゲップはとくに大切な作業です。
□とくにゲップが活躍する期間は?
首が据わるまでの生後3~4カ月までは、赤ちゃんは自分でゲップをすることができます。
生後3~4カ月までは口から喉までの構造が赤ちゃん特有で、授乳をしたまま同時に空気を吸うことが可能です。
器用に授乳をしながら呼吸を出来るのです!
首が据わり始めると大人と同じつくりになっていくので、授乳と呼吸をいっしょに出来なくなり、吸い込む空気の量を調整できます。
授乳と同時に呼吸をする間はたくさん空気を吸い込んでしまうので、大人の炭酸がぶ飲みと同じ状態になり、自然と大きなゲップガ出せるのです。
首が据わった生後5~6カ月はとくにゲップが必要になる時期です。
赤ちゃんの体質によっては生後8カ月まで必要な場合もありますが、300回~500回がゲップをさせてあげる平均回数です。
赤ちゃんが上手にゲップを出来ずにストレスを感じてしまうこともありまが、赤ちゃんが出しやすい角度を覚えればどんどん簡単に出来るようになります。
平均して1カ月~2カ月の間に終わることなので、気持ちを楽にゲップ期間を楽しんでいきましょう!
【赤ちゃんのゲップが上手にできる方法】
□ゲップに大切なのはベストな姿勢を見つけること!
ゲップで一番重要なポイントはベストな姿勢を見つけることです。
赤ちゃんがスムーズに空気を外に運べる姿勢で優しく優しくとんとんしてあげれば、すっとゲップを出すことができます。
中々ゲップが出来ないからといって強く叩いてしまったら逆効果、その場合はママの姿勢を調整するか赤ちゃんの姿勢を変えてみてください。
□基本のやり方
② ママの肩にタオルをかけて、向かい合わせで縦抱きした赤ちゃんの頭を支えるように、ママの肩に赤ちゃんの胸あたりを預けてください。
③ ゆっくり下から上へと優しくトントンしながらゲップを誘ってください。
※首が据わる前だったら、背中の上あたりを支えてあげるとバランスがとりやすくなるので試してください。
※トントンの力加減が難しかったら、下から上へと誘うように優しく撫でる方法でも大丈夫です!
ここで大事なポイントは、「空気の通り道を確保する姿勢をつくる」ことです。
なぜ下からトントンするかというと、空気がお腹から口に向かって上がることでゲップガ出来るからです。
スムーズに口まで空気が上がるように背中や首の角度を調整してあげることが、ゲップを簡単に出させるために重要です。
赤ちゃんによってベストな角度が変わるので、調整しながらベストポジションを見つけてください。
【まとめ】
以上が赤ちゃんにゲップが必要な理由と、上手にゲップをさせる方法の紹介でした。
もしゲップが上手に出来なかったときは、丸めたタオルなどで固定しながら赤ちゃんの右側が下にくるように横向きに寝かせてください。
大人と一緒で胃の出口がある右側を下にしてあげるとスムーズに消化ができ、縦抱きでゲップができなくても安心です。
ゲップのときは吐き戻しのミルクが出てくる確率が高いので、ママの肩や寝かせる布団の部分にタオルをかけておくと安全ですよ。
思っているよりも大人の力は強いので、赤ちゃんが安心できるように優しい力とリズムのママとパパの手でゲップを誘ってください。